メンズエステ嬢が求める、あの偉人…

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人生は努力にあり

By 渋沢栄一

福沢諭吉の次の一万円札のおじさん。
まさにその人である。

彼は実業家。
彼が設立に関わった業種は、
ガス会社、電力会社、銀行、一流ホテルetc…
とにかく、一人の人間が一生涯で行なったとは思えないほどかなり多くの設立に関連している。

そして、なんといっても円という制度を作ったのだ!
まさに、現代の生活の礎を築いたと言っても過言ではない。

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俺は、新人メンエス嬢・ユナのヒモになっていた。彼女は出会った時点ではメンエス嬢ではなかった。
俺が求人サイトから勝手に応募して、彼女をメンエス嬢にしたのだ。
彼女の部屋でソシャゲに興じていたら、彼女がメンズエステの勤務から帰ってきた。


ユナ「ただいまー」


俺「おー、おかえり。」

ユナをそっとハグする。彼女がメンエス業務でそうしているように、俺は彼女を抱擁する。
ソファーに一緒に座る。そして、疲れ気味の彼女に問う。

俺「お客さん沢山着いたの?」

ユナ「うん、90分3本着いたよ。」

俺「じゃあ、36000円かな?」

90分コース(10000円バック)×3本で30000円。
そこに本指名バック2000円×3本で6000円。
「計36000円かな?」と思い、俺は問う。

ユナ「あ、、全部フリーだったから30000円だったよ。。。」

俺は絶句した。
まさか俺の女が1日勤務して本指名ゼロだなんて。。。
そんなことあるのか。

絶句する俺をよそに、彼女が言う。

ユナ「ごはんにする?お風呂にする?それとも…?」

俺「待てよ。」

ユナ「え?」

俺「写メ日記書いたのかよ?」

ユナ「写メ日記?」

俺「今日付いたお客様へのお礼を綴った写メ日記を書いたのかと問うてるんだよ!」

ユナ「いや、、まだだけど。」

俺「ユナタン。。。」

俺はソファーから腰を上げて、彼女を見つめる。

俺「渋沢栄一がかつて言ったそうだ。
『人生は努力にあり』
人生どころかメンズエステで稼ぐってことは、これに尽きるんだよ!分かるか?」

思わず声を荒げてしまう、俺。


俺「写メ日記でのお礼のような、細かな努力が次の結果に繋がるんだ。」

ユナ「え、、ごめん。」

俺「わかったら早く書こうか。」

ユナ「う、うん。」

彼女ばかり働かせるのも悪いので、俺は言う。

俺「ちょっとその30000円、貸してくれよ。増やしてくるからさ。」

彼女は黙って30000円を渡してくれた。すぐさま、その金を持って稼ぎに出る。
パチスロに興じる。

1時間半で30000円を溶かし帰ったところ、インターホンを押してもラインを入れても電話を入れても彼女は出ず、合い鍵で鍵も開かなくなっていた。

そして、俺はまた次のメンエス嬢を探しに放浪の旅に出たのであった。

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「円」という概念を作ったという偉大過ぎる渋沢栄一の功績。
これだけでも紙幣となる価値はあると思われるが、なぜ今までなされなかったか。
それは、「髭がなかったから」ということだそうだ。

髭の細かい印刷が偽造防止の役割を担っていたらしい。
その為、昔の紙幣には髭を蓄えた人物が多く採用されていたそうだ。

渋沢栄一が円の制度を作らなかったら、
メンズエステの裏オプの流れも変わっていた。
現代では嬢が「んー、、、3で。」 なんて言えば、性欲が頂点に達している男性は黙って3万円を差し出す訳だが、
「円」の制度がない状態だったら、
米3俵を差し出していたかもしれない。

そう考えると、功績は計り知れない。

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