メンズエステ界にもパンクロックを

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月に手を伸ばせってのが俺の信条なんだ。
たとえできなくてもね。
その方がよっぽどマシさ。

ザ・クラッシュのボーカリスト兼ギタリストであった、ジョーストラマーの名言。
ザ・クラッシュとは、セックス・ピストルズと双璧を成す英国の偉大なロックバンド。
パンクロックに囚われない、多彩な作風で人気を果たした。
日本ではブルーハーツやミッシェルガンエレファントなど、偉大なバンドが彼らの影響を受けている。

代表作「LONDON CALLING」のジャケット。

そんな偉大な、ジョーストラマー。
英国紳士の彼にもメンズエステ通いにハマれそうな名言があった。

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今日もまた俺は、メンズエステに行く。
もちろん、単なる癒しを求めてではない。
メンズエステ遊びを良くも悪くもギャンブルだと思ってる俺からすると、
「たまには外したって構わない」
こう思ってる訳である。

たま〜に、ハズレ嬢が出てきただけで、
「もうその店には行かない」とか抜かす輩もいるようだが、それではその店の真髄など味わうことができないと思う。

さて、そんな俺が今日対戦する相手は、
新人セラピスト、ナナ。普段は女子大生。
電話受付の兄ちゃんによると完全業界未経験らしい。
しかし、講習の際の手さばきはなんとなく淫乱のそれであり、人気セラピストの気配を感じさせていたとのこと。
ということで今日の対戦相手として選んだ次第である。

メンズエステでの前戯とされる背面のマッサージが終わり、
仰向けの時間が来た。

見つめあい、照れる。
照れながらも言ってみる。

俺「もっと気持ち良くなりたいなぁ」

ナナ「え〜、でもここそういう店じゃないしなぁ…」


ナナはマニュアルに書いているかのように反射的にそう返答した。

俺は負けない。


俺「今晩の、、俺たちだけの秘密だよ。」

ナナ「言うこと聞かないとダメだよぉ」

ナナの語気がやや強まったのを感じた俺は謝る。

そして、とりあえずの添い寝をしてもらい、終わりかけの頃、ジョーストラマーを降臨させた。

俺「月に手を伸ばせってのが俺の信条なんだ。
たとえできなくてもね。
その方がよっぽどマシさ。」

ナナはポカーンとしていた感はあったが、
俺は満足だ。

ロンドンコーリングのギターリフを口ずさみながら、家路を歩いた。

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メンズエステのBGMにパンクロックは全く合わないが、パンクロックをやってるヤツは結構シャイボーイが多いので、結構メンズエステの快感に浸れるヤツは多いだろう。。

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